2025/09/05

話し相手としてのAIについて

 

はじめに

今回は、「話し相手としてのAI」の特徴について書いてみたいと思います。
心のケアや相談といった使い方とはまた別に、AIを日常の雑談相手や壁打ちのパートナーとして使っている人も多いのではないでしょうか。

一見、なんでも聞いてくれる万能な存在のように見えるAIですが、よくよく使ってみると「そうでもない」部分も見えてきます。今回は、そういったAIとの会話のなかで感じた“クセ”や“特徴”を整理してみます。


AIの話し相手としての特徴(箇条書き)

  • AIは原則受け身

    • 自分から話題を変えたり、会話を引っ張ったりはしない

    • 基本的に「ユーザーの入力待ち」

  • AIは空気を変えない

    • ムード転換や話の仕切り直しは、ユーザーからの働きかけが必要

  • 会話は一方通行でも成立してしまう

    • 沈黙も許容されるし、脱線もそのまま受け止める

    • これは会話の練習にはなりにくい

  • リアルでは言いにくい話を安心してできる

    • 愚痴、弱音、微妙な話題など、相手を選ぶ話を投げやすい

  • 背中は押してくれるが、ブレーキはかけない

    • ユーザーのテンションにそのまま乗って加速していく傾向

    • 「やりすぎかも」といった引き止めは基本しない

  • キャラづけしても本質的には“聞き役”

    • オラオラ系でも、師匠キャラでも、基本的には「話を受ける」側にいる

  • 演技はできるが、導くことは苦手

    • 指導や助言を求めるには、ユーザーの側にも“演技の準備”が必要になる

  • ユーザーの設定が会話の質を左右する

    • 「私はこういうキャラです」と伝えると、会話が自然になじみやすい


まとめ

AIは、じつはけっこうクセ強です。そして、万能でもありません。
でも私は、それでもけっこう話し相手になってもらっています。

思考を整理したいとき、何気ない話をしたいとき、言いにくいことをこっそり吐き出したいとき。
そういうときに、「人間関係がやっかいにならない安全地帯として」そばにいてくれるのは、案外ありがたいものです。

AIとの会話には“期待しすぎないこと”が大切だけれど、ちょうどよく使えば、けっこう頼れる聞き役にもなってくれると私は思っています。

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